TOEICでハイスコアを取ると仕事でどれくらい使えるの?
仕事をするには何点目指した方がいいの?
こんな疑問に答えます。
✔︎本記事の信頼性
大学3年生まで英語力とは無縁の私が新卒の就職活動前にTOEIC825点を取得し、外資系の企業に就職できました。現在はTOEIC955点を取得し、英語活用の幅を広げています。それらの経験を交え、わかりやすく解説します。
この記事を読むとTOEIC学習の方向性が固まるはずです。
TOEICがなぜ求められているのか?
TOEIC(ここではリスニング&リーディングテスト)は多くの企業で英語力の指標として使われています。少なくとも私が新卒で就活を始めた2009年頃には既にTOEICのスコアは就職市場で優遇されていました。
TOEICの内容がビジネス英語に特化していること、また企業がスコアで応募者の英語力を容易に判別できることが人気の理由だと思います。
TOEICが採用基準に用いられる機会が増えると受験者が増加(年間200万人以上)します。それに伴いTOEIC向けのサービスも増え(スタディサプリなど)、世間の認知度がどんどん上がります。
また、日本人は受験もそうですがスコアが大好きですよね。英語の総合力はスコアでは測れないのですが、短時間で応募者を見極めようとするとき、採用者はスコアを信頼する傾向にあるのだと思います。
ちなみに日本より受験競争が激しい韓国は、同様にTOEIC人気が高いようです。スコア好きな文化なのかもしれません。
実体験に基づくTOEICスコア別の仕事パフォーマンス
出鼻を挫くようで申し訳ないですが、残念ながらTOEICは万能ではなく英語の総合力を測るものではありません。なのでハイスコアを取得すると、英語が完璧がなるように感じるTOEIC公式のスコア別パフォーマンスに対しては、個人的に少し懐疑的です。
実際に、TOEIC900以上は何の問題もなくペラペラレベルと想像される方もいるでしょうが、TOEIC955の私でもようやくしっかりとした「基礎力」を手に入れ、スタートラインに立ったという感覚です。
しかしTOEIC学習がムダなのかというとそうではありません。経験からいうと、国内学習において初心者、中級者がハイスコアを目指すことは、英語力向上させる上でベストな学習方法といっても過言ではないです。
しっかりとした基礎力築け、その後の英語学習は容易になります。さらに周りからの評価が自然についてきます。良いことだらけです。
私の経験に基づくスコアパフォーマンスをまとめます。
700点〜
ノンネイティブとはリラックスして意思疎通ができる(海外旅行レベル)
私がTOEIC300点くらいでアメリカの語学学校に8ヶ月の留学して帰国して取得したスコアが700点後半でした。まさにこのレベルです。語学学校にいたこともあり、現地の友達は主にノンネイティブの海外留学生でした。お互い難しい単語、表現は使えませんが、リラックスして思ったことを共有できました。このレベルの英語話者は世界中多いと思います。
一方、ネイティブについては、留学生向けにはっきり話してくれる人は理解できますが、慣れてない人からノーマルスピードで話されるとお手上げです。ネイティブ同士の会話も難しいです。
もう少し専門分野の単語を含めたボキャブラリーの向上をさせれば仕事で使えるようになるレベルです。
800点〜
専門分野のビジネスのメールやり取りができる
海外顧客とメールのやりとりや社内資料の和訳、英訳をしていました。内容は自身の業界に特化した単語が多く含まれるのでそこまで難しくありません。もちろん分からない単語に出会う時もありますが、その時はGoogle先生に頼ります。そこで表現をストックしていきます。
簡単なビジネス商談ができる
電話、接客、海外出張を経験しましたが、めちゃくちゃ集中すればこなせます。リラックスはできません(国内の顧客も集中しろという話ですが、、)
アメリカ以外の国のアクセントでも理解でき始める
TOEICでも様々な国のアクセントでの会話が出題されますが、実際のコミュニケーションはアメリカ以外の国の人とのやり取りも多いので、色んなアクセントに慣れるのは大事です。800点後半くらいから少しずつ理解でき始めました。
※TOEICはクリアにゆっくり話してくれますが、日常はもっと荒く聞こえます。
800点〜は自分の専門領域のビジネスで支えるようになるレベルです。
900点〜
ビジネスメールはスラスラ読める(新聞は難しい)
顧客とのメールのやり取りはほぼ問題ありません。ネイティブでもノンネイティブでもやり取りに問題ありません。(こちらから送ってるメッセージは間違いが多いかもしれませんが、、)業務を問題なく遂行できます。
はっきり話すニュースは半分くらい理解できる(映画のようなナチュラルスピードは難しい)
YoutubeでCNN10を聴いていて背景が分かるものもあるという理由もありますが、半分近く理解できるかなという感じです。所々細かい所は飛ばし、意訳して理解している感じです。
映画は難しいです。ネイティブ同士がボソボソ話すシーンも多く、テーマによりますが英字幕をつけて半分理解できるかどうかです。
韓国で日本語を一定期間学習したアイドルが日本デビューした時に、バラエティに出演してちんぷんかんになっているのと同じで、実は私達が日常で会話したり、ふざけ合うのを海外留学生が難しく感じています。
900点〜はネイティブが手加減なしで話す内容を理解し始める「スタートライン」のレベルです。
まとめ
簡潔にまとめると、
700点〜 ノンネイティブとやり取りは問題ない(単語力を上げればビジネスでも使用可)
800点〜 専門分野のビジネスで使える
900点〜 ネイティブが見聞きする内容を理解し始めるスタートライン
700点を達成すれば、国内では英語が得意と言えるレベルだと思います。就職活動で優遇されます。私が新卒で入社したアメリカ外資の企業の同期は700点、800点台が多くいました。
先ずは700点以上を目指しましょう!学習を通じて実力と評価がついてきます!